※変動率は、各地点の変動率の平均となります。(平均地価の変動率ではありません)
群馬県の最新の地価動向
群馬県の最新公示地価は平均4万5031円/m2(2022年[令和4年])、坪単価では平均14万8864円/坪で、全国順位は32位/47都道府県です。前年からの変動率は-0.90%で、変動率の順位は44位/47都道府県です。
最新基準地価は平均4万1415円/m2(2022年[令和4年])、坪単価では平均13万6911円/坪で、全国順位は25位/47都道府県です。前年からの変動率は-0.93%で、変動率の順位は36位/47都道府県です。
1983年(昭和58年)から40年分のデータがあり、公示地価の最高値は19万0619円/m2(1993年)、最低価格は4万3880円/m2(2016年)で、両者の差は4.34倍です。基準地価の最高値は13万4088円/m2(1992年)、最低値は3万7092円/m2(2017年)で、双方の差は3.62倍です。
宅地の平均価格は3万4397円/m2、坪単価では11万3711円/坪、変動率は-0.90%です(2022年)。商業地の平均価格は6万7730円/m2、坪単位では22万3901円/坪、変動率は-1.04%です(2022年)。
群馬県の中で土地が高いのは、高崎市(7万9593円/m2)、草津町(6万3366円/m2)、前橋市(5万4830円/m2)、太田市(4万2284円/m2)、吉岡町(3万6920円/m2)です。群馬県の中で土地が低額なのは、上野村(3450円/m2)、南牧村(5100円/m2)、高山村(7400円/m2)、神流町(8000円/m2)、長野原町(8465円/m2)です。
群馬県の地価の傾向と背景
群馬県の土地価格変動要因
群馬県の地価はバブル崩壊後の1993年[平成5年]より下落を続けています。群馬県の人口は減少傾向が続いています。アベノミクスによる日銀の低金利政策と、それに伴う円安傾向により製造業の多い群馬県の経済は景気回復傾向にあります。前橋市や高崎市の中心部で生活利便性の高いエリアの住宅地価は上昇または横這いとなっています。自動車産業を中心とした太田市の経済も堅調であり、駅周辺の住宅地価が上昇しています。群馬県の商業地価は高崎市、太田市の中心部が上昇を牽引しています。高崎駅・太田駅周辺の再開発事業が地価上昇に寄与しています。消費者の購買意欲はゆるやかに回復してきていますが、旧来からの商店街から大型商業施設に消費者が移行しており、商店街は衰退傾向が続いています。群馬県の工業地価は横這い傾向です。2018年[平成30年]上期に民間企業により取得された工業用地の件数および面積は群馬県が全国1位となりました。
高崎駅周辺の再開発
1982年[昭和57年]に高崎駅に上越新幹線が開業して以来、高崎駅周辺では再開発が続いています。市街地再開発事業・優良建築物等整備事業により、高崎駅東口第一地区に高崎イーストセンタービル、第二地区に高崎イーストタワー、第三地区にツインシティ、第四地区に群馬トヨタビルおよびイーストパーク、第六地区にソルテ高崎イーストおよびパーク525、第八地区にホテル ココ・グラン高崎、第九地区にブリリアタワー高崎アルファレジデンシア、栄町に高崎タワー21が建設されました。高崎駅西口第一地区にウエストワンビル、第二地区にラ・メルセ、第五地区に井上山種ビル、旭町に旭町ビルおよびステイシア高崎が建設されました。高崎城跡の周辺にはシンフォニア高崎城址、国立病院機構高崎総合医療センター、高崎市総合保健センターが建設されました。2017年[平成29年]、ヤマダ電機本社のある「LABI1高崎」が「LABI1 LIFE SELECT高崎」としてリニューアルオープンしました(高崎市栄町)。栄町には高崎芸術劇場が2019年[令和元年]にオープンしました。高崎競馬場跡地には大型コンベンション施設「Gメッセ群馬」が2020年[令和2年]に開業しました。
※変動率は、各地点の変動率の平均となります。(平均地価の変動率ではありません)