※変動率は、各地点の変動率の平均となります。(平均地価の変動率ではありません)
広島県の最新の地価動向
広島県の最新公示地価は平均15万1210円/m2(2022年[令和4年])、坪単価では平均49万9869円/坪で、全国順位は9位/47都道府県です。前年からの変動率は+0.43%で、変動率の順位は13位/47都道府県です。
最新基準地価は平均10万4052円/m2(2022年[令和4年])、坪単価では平均34万3975円/坪で、全国順位は11位/47都道府県です。前年からの変動率は+0.04%で、変動率の順位は17位/47都道府県です。
1983年(昭和58年)から40年分のデータがあり、公示地価の最高値は42万2042円/m2(1991年)、最低価格は11万3236円/m2(2012年)で、両者の差は3.73倍です。基準地価の最高値は19万2569円/m2(1991年)、最小価格は6万4578円/m2(1983年)で、双方の差は2.98倍です。
宅地の平均価格は7万5673円/m2、坪単価では25万0159円/坪、変動率は+1.34%です(2022年)。商業地の平均価格は29万8470円/m2、坪単位では98万6678円/坪、変動率は+1.46%です(2022年)。
広島県の中で土地が高価格なのは、広島市(23万8229円/m2)、府中町(18万3000円/m2)、海田町(13万4400円/m2)、坂町(9万4275円/m2)、廿日市市(7万7970円/m2)です。広島県の中で土地が低額なのは、神石高原町(5840円/m2)、北広島町(6621円/m2)、世羅町(7628円/m2)、三次市(1万0657円/m2)、安芸太田町(1万1050円/m2)です。
広島県の地価の傾向と背景
広島県の地価傾向と背景
バブル経済崩壊後に下落傾向が続いていた広島県の地価は、アベノミクスによる景気浮揚効果により上昇に転じ、緩やかな上昇傾向が続いています。住宅ローンの金利が低下し、雇用の拡大による景況感の安定化により、広島市、安芸郡府中町、安芸郡海田町といった県中心部で毎年5%前後の地価上昇が続いてるほか、安芸郡坂町、廿日市市も堅調です。一方で、福山市、呉市、尾道市、東広島市といった瀬戸内海側の中核市は横這い傾向で、下落していても下落幅は小幅です。利便性の高い中心部は上昇しています。安芸高田市、三次市、世羅町などの内陸部の市町は人口減少・高齢化により住宅需要が乏しく下落傾向が続いています。島嶼部の江田島市も同様に住宅地の需要が少なく地価は下落しています。
広島市の地価傾向と背景
県庁所在地である広島市の地価は上昇傾向が続いています。山間部の安佐北区を除き各区が上昇しています。特に中心部は広島駅南口Bブロック地区市街地再開発事業、広島駅南口Cブロック地区市街地再開発事業が2016年[平成28年]に竣工したことにより力強い上昇を見せています。地点別に見ても広島市内の都心部や住宅地はおおむね上昇しています。下落している地点は傾斜地であったり、市内外縁部であったりと、建築需要や生活利便性に劣る土地となっています。2009年[平成21年]、中区基町から南区南蟹屋に移転した広島市民球場が「MAZDA Zoom-Zoom スタジアム広島」として開業しました。
広島駅南口Bブロック地区市街地再開発事業
JR広島駅周辺の再開発が長い年月を費やして実施されており、広島駅南口Bブロック地区市街地再開発事業(広島市南区松原町)はじつに35年かけて2016年[平成28年]に完了しました。再開発ビルの商業部分の愛称は「BIG FRONTひろしま(ビッグフロントひろしま)」で、西棟と東棟から構成されており、西棟には地上52階の高層マンション「シティタワー広島」があります。西棟にはほかにビックカメラ広島駅前店、ホテル川島、広島市総合福祉センター、もみじ銀行、住友不動産販売、愛情メガネの田中、セブンイレブン、チケットステーションエビス、驛麺屋、IVFクリニックひろしま、女医によるファミリークリニック、ファーマシィ薬局広島タワービルがテナントとして入っています。東棟はナショナル会館、ファミリーマート、田中種苗園、宝石時計の山中、Men's Salon AKINOBU、めん処 まつの屋、ほぐし処 秋信のほか駐車場があります。デッキプラザにはタイムズカーレンタル広島駅南口店があります。
広島駅南口Cブロック地区市街地再開発事業
広島駅南口Cブロック地区市街地再開発事業も2016年[平成28年]に竣工し、新ビルの商業部分の愛称は「EKI CITY広島(エキシティ広島)」、マンションの愛称は「グランクロスタワー広島」となっています。EKI CITY広島にはエディオン蔦屋家電、ゼクシス広島、セブンイレブン、三井のリハウス、ピタットハウス、ホームメイト、キンキホーム、京都勝牛、YEBISU BAR、高杉クリニック、広島HARTクリニック、コンタクトのアイシティ、三上内科医院、広島野村眼科、出崎歯科医院、水内歯科医院、エンコー薬局、広島駅前薬局などが入ります。
二葉の里土地区画整理事業
広島駅北口の二葉の里地区(広島市東区二葉の里)において、土地区画整理事業が進行中です。県の中心駅に至近の大規模な未利用国有地であり、開発に期待が集まってきました。「二葉の里地区まちづくり基本計画」が二葉の里三丁目地区まちづくり推進協議会により2008年[平成20年]に策定されました。イズミ新本社ビルが2013年[平成25年]に竣工しました。その後、広島がん高精度放射線治療センター、広島鉄道病院の新病院が開院し、広島駅新幹線口ペデストリアンデッキが完成しました。現在も商業施設などの計画が進行中です。
※変動率は、各地点の変動率の平均となります。(平均地価の変動率ではありません)