ニューヨークの都市景観
ニューヨークの規模
ニューヨークはアメリカ最大の都市であり、世界的に見ても大規模な都市です。ニューヨーク都市部はマンハッタン島にあり、マンハッタン島はまるごと都市となっています。特に高層ビル群については世界最大級を誇ります。とはいえ、マンハッタン島とその周辺のブルックリン等のニューヨーク都市圏は、現地を訪れたことのない日本人がイメージするよりは面積的な規模は大きくはありません。都市の広さで言えば東京都市圏の方が広大です。アメリカはさまざまな州・都市に国の機能が分散しており、首都もワシントンDCであってニューヨークではありません。ニューヨークに何もかも一極集中しているわけではないのです。
ニューヨークの都市計画
ニューヨークの都市区画はマンハッタン島の向きに合わせて碁盤目状となっています。南北方向のストリートがハドソン川・イースト川と平行になっています。アメリカの多くの都市と同様に計画的に開発され、規則的な都市構造となっています。中央部には大胆にも面積3.4平方キロメートルのセントラルパークを配置しています。南端が金融街のウォールストリートで、ワールドトレードセンターなどの超高層ビルが建ち並びます。セントラルパークの南側にもロックフェラー・センター、トランプ・タワー等の高層ビルが並び建つ地区があります。
ニューヨークの都市景観
エンパイア・ステート・ビルの展望台からニューヨークの都市景観(方格設計)を眺めることができます。エンパイア・ステート・ビルの間近には超高層ビルが他にないので眺めが良好です。道路が碁盤目状であるため、ビルが同一方向を向き整然としています。近代的なビルではありますが、日本の高度成長期に建てられたビルに比べれば築年数の古いビルが多く、日本の都市の光景とは異なる趣があります。街中を歩いていても日本人の基準からすると古い建物が多く、近未来的なイメージは抱かないでしょう。一部にトランプ・タワーなどガラス張りの現代的な高層ビルも存在します。また、広告看板が多く、ヨーロッパの伝統を重んじる街並みに比べれば、ごちゃついた感は否めません。
ニューヨークの雰囲気
アメリカは多種多様な人種・民族の集まるサラダボウルですが、中でもニューヨークの多様性は目を見張るものがあります。全世界から観光客が集まっていることも多様性を促進させているのですが、現地で働いている人々の多様性と活気はアメリカという国のエネルギー源であると感じさせられます。ニューヨークの随所で路上パフォーマンスをしている人がおり、そのダンスや音楽はいずれもハイレベルで脱帽します。政治的メッセージを掲げたデモ、パレードの類も頻繁に目にします。夜中になっても人通りが多く賑やかです。