バンコクの都市計画・発展度
バンコクの規模
タイの首都であるバンコクは人口約825万人、都市圏人口は1500万人以上であり、世界有数の大都市です。東南アジアを未だに途上国の目で見ている日本人が現地を訪れたらびっくりするほどの近代的な大都市です。
バンコクの都市計画と発展度
東京をはじめとする日本の各都市に比べると、道路区画がきちんと整備されています。近代になってから人工的に都市を構築したためと考えられます。サイアム・パラゴンのような巨大ショッピングセンターが駅の真横にあり、この光景は日本では見られません。日本ではイオンのような大型商業施設は郊外にあるためです。日本では駅前の商店街が寂れていることが多く、活気を感じます。200年かけて近代化してきた日本に比べ、タイはこの20年くらいで急速に近代化を遂げたので、日本が辿ってきた近代化プロセスのステップをいくつもスキップしているのでしょう。スラムっぽい未発達エリアの横にフラットデザインの建築物があったり、スラムっぽいエリアに新交通システムが走る光景は日本では見られません。
バンコクの交通
バンコクにはARL、BTS、MRTといった鉄道があります。ARL(エアポート・レール・リンク)はスワンナプーム国際空港駅とバンコク市内を結びます。BTS(高架鉄道)は地上の高架を走る新交通で、形態としては日暮里・舎人ライナーのような鉄道です。シーロム線、スクンビット線の2路線があります。MRT(バンコク・メトロ)は地下鉄でブルーライン、パープルラインの2路線があります。両路線は延伸計画があります。現在、メジャーな観光地には鉄道だけでは行けないことがあり、延伸の完了が期待されます。鉄道以外の移動手段としてはバス、タクシー、トゥクトゥク(オート三輪車タクシー)があります。
バンコクのリゾート病院
バンコクにはバムルンラード病院、シリラート病院、チュラロンコン病院など大規模な病院があります。広大な敷地にあり、いくつもの低層の建物から構成されており、植物が生い茂る中庭がいくつもあり、リゾートホテルのような趣です。ダンキンドーナツやシアトル系カフェなどお洒落な店舗が数多く入居しており、入院患者にとっても、厳粛で重苦しい雰囲気の日本の病院よりも快適な入院生活を送れそうです。タイは医療ツーリズムに力を入れており、リゾート保養も兼ねて入院できる医療サービスを外国の富裕層向けに提供しています。中東や中国からの利用者が多いようです。